国際会議(IEEE CyberSciTech 2023)において本研究室3年生2名が論文発表

2023年11月14日から17日まで、Abu Dhabi, UAEで開かれた国際会議 IEEE CyberSciTech/PICom/DASC/CBDCom 2023(IEEE CyberSciTech 2023)で、陳教授の研究室に所属している3年生2名周韬さん,倪昀昊さんが研究成果を発表しました。

発表者:周韬さん

Smart Home Integration and Data Sharing with ActivityPub and UPOD

本研究では、スマートホームのデータ断片化とセキュリティ問題に対処するため、ActivityPubプロトコルを採用し、異なる企業のIoTデバイス間の相互接続を実現します。このUbiquitous Personalized House Smart Systemにより、ユーザーは自身のスマートホームとソーシャルネットワークのデータを一元管理し、データ共有の対象と範囲を自決します。また、デジタルツイン技術の実現に必要な、個人の完全なソーシャルネットワークデータとIoTデータを提供し、よりパーソナライズされたサービスの提供に寄与します。

発表者:倪昀昊さん

Design and Implementation of a UPOD for Decentralized IoT Data Platform Based on the ActivityPub Protocol

本研究では、ユーザーがオンラインデータを自己管理できる分散型IoTプラットフォーム「UPOD」が開発されました。UPODはソーシャルネットワークデータの統合とプライバシー保護を強化するために、ActivityPubプロトコルとバーチャルキャラクター概念を採用しています。

周韬さんと倪昀昊さんが各国の学者たちと交流している様子

大会会場での交流集合写真

(左1:陳泓 教授;左2:倪昀昊;中间:周韬;右1:武博 教授,東京工科大学;右2:馬建華 教授, Steering Committee Chair,法政大学)

Gala Dinner and Award Ceremony

晩餐会の集合写真

(左1:陳泓 教授;左2:周韬;左3:朱依水 教授,长安大学;右1:武博 教授,東京工科大学;右2:周暁康 教授, Program Chair,滋賀大学;右三:倪昀昊)

授赏式

陳泓 教授がIEEE Outstanding Service Award を受賞しました。

(左3:陳泓 教授)

周韬さんがIEEE CyberSciTech / IoT Daily Life Workshop Best Presentation Awardを受賞しました。

(左:陳泓 教授; 右:周韬)

論文(1)

Smart Home Integration and Data Sharing with ActivityPub and UPOD
(周韬,倪昀昊,高信哲,陳泓)

論文(2)

Design and Implementation of a UPOD for Decentralized IoT Data Platform Based on the ActivityPub Protocol
(倪昀昊,周韬,高信哲,陳泓)

早稲田大学の招聘講義に参加

早稲田大学所沢キャンパス

周暁康先生(滋賀大学准教授)が「Deep Neural Networks for Big Data Analytics in CPSS」お題の招聘講義を行いました。

招聘講義の様子

当研究室在学生2名(左2、3)と今年度早稲田大学大学院に進学した2名(右1、2)と記念撮影。

当研究室在学生2名と進学した先輩2名と記念撮影

本研究室の研究紹介@学園祭2023

11月4日土曜日、第一工科大学東京上野キャンパスで学園祭が開催されました。

陳研究室は、脱中心化研究の紹介と自動運転の紹介と実験を行いました。

研究室脱中心化研究の紹介

人と人の関係を中心とするソーシャルネットワークサービスの登場により、オンライン上で構築した人間関係の中で容易に情報共有をすることができる一方、ユーザが様々なサイトにプロファイルを残し、個人情報は分散、分断される。

個々のユーザーが自分のデータの使用を完全に制御できる脱中心化(Decentralization)する方法が必要として、脱中心化ネットワーク(Decentralized Network)を実装するには、克服する必要のある技術的な課題が数多くあります。アプリケーションとデータは分離され、人々が個人データを必要な場所に保存できるようにする必要があります。 認証手順では、プライバシーを確​​保しながらデータ所有者を正確に識別する必要があります。

本研究室はUPOD(Ubiquitous Personal Online Data Store )という理想な個人空間を提唱し、個人のプロファイル、SNS投稿、さらにIoT関連体温などの個人情報をそこに集め、スマートな情報の共有、推薦できる環境を構築する。さらにActivePubという非中央集権型の分散 SNS のオープン標準で他のソーシャル プラットフォームと相互接続され、Fediverseネットワークを通して多様な機能を実現する研究も進めています。

研究室紹介1

研究室紹介2

研究室自動運転の紹介と実験

Donkey CarはGoogleが提供している機械学習のためのソフトウェアライブラリ「TensorFlow」(テンソルフロー)をラズベリーパイに搭載し、ラジコンカーにカメラを搭載して作る自動運転車のプラットフォーム。 Donkey Carはスマートフォンやコンピュータなどで操作することができます。

当研究室は、学園祭のみならず、学外Donkey Carレースも参加し、自動運転の研究開発を勧めています。

一号車と三号車
設定中
学習データの作成

 

自動運転の様子

論文採択(IEEE CyberSciTech 2023)

当研究室の3年生2名は、IoTを利用したキャンパス健康情報システムに関する論文がIEEE Cyber Science and Technology Congress 2023 (CyberSciTech 2023)に採択されました。

論文(1)

  • Title: Design and Implementation of a UPOD for Decentralized IoT Data Platform Based on the ActivityPub Protocol
  • Author(s): Yunhao Ni, Tao Zhou, Xinzhe Gao, Hong Chen

論文(2)

  • Title: Smart Home Integration and Data Sharing with ActivityPub and UPOD
  • Author(s): Tao Zhou, Yunhao Ni, Xinzhe Gao, Hong Chen

祝卒業2023

樱花🌸🌸🌸盛开的时节,又一批日本第一工科大学陈研究室的学生毕业了🎓🎓🎓。有的研究生院升学,有的走向社会。特别是毕业纪念派对🎉🎉🎉,因为疫情停了三年,今年恢复了🎆🎆🎆。

 

 

 

 

 

 

 

本研究室の翁 暁琪さんが北陸先端科学技術大学院大学に合格

4年生の翁 暁琪(オウ キョウキ)さんがJAIST(北陸先端科学技術大学院大学)先端科学技術研究科博士前期課程に合格しました。

JAIST入学後、翁さんはサイバーセキュリティの研究を行う予定です。今後の活躍を期待しています。

本研究室の呉 涵麟さんと潘 語秋さんが早稲田大学大学院修士課程に合格

本研究室の4年生の呉 涵麟さんと潘 語秋さんが、早稲田大学 大学院人間科学研究科修士課程に合格しました。

二人は入学時より、陳研究室で研究を重ねて、3年生時には、国際会議(IEEE CyberSciTech 2021)のWorkshop (IoT Life)に論文を投稿し、発表するなど入学時より高い志を持って学修してきました。

現在陳研究室で研究している卒業研究を、大学院でも続けていく予定だそうです。

第一工科大学で学んだ知識を生かし、今後のさらなる活躍を期待しています。

 

マスク付き顔認識技術による出席管理システムの研究(呉さん写真中央)

コロナ禍における日本の大学の情報通信技術(ICT)を活用した現状に関する研究

-次世代の遠隔教育支援システム構築に向けた検討(潘さん写真右)

CyberSciTech 2022で研究成果を発表

2022年9月12日から15日まで、Calabria, Italyで開かれた国際会議 IEEE CyberSciTech/PICom/DASC/CBDCom 2022(CyberSciTech2022)で、本キャンパスの陳教授が研究成果を発表しました。

(* パンデミック関連の状況により物理的に出席できない著者は、リモートで作品を発表する機会がありました。)

 

  1. Chen, Hong. “Using a Ubiquitous Personal Online Datastore for Aggregating and Sharing IoT Data to Smart City.” 2022 IEEE Intl Conf on Dependable, Autonomic and Secure Computing, Intl Conf on Pervasive Intelligence and Computing, Intl Conf on Cloud and Big Data Computing, Intl Conf on Cyber Science and Technology Congress (DASC/PiCom/CBDCom/CyberSciTech). IEEE, Calabria, Italy (Sep. 12-15, 2022).

 

セミナーin学校説明会(2022/6/18)

コロナ禍時代の健康情報システムと分散型パーソナルクラウドデータモデル

サイバーフィジカルシステム研究室

セミナーの概要

 コロナ禍時代に、公共の場所でも温度検出装置が必要になっています。しかし、販売されている体温測定システムは、機能は単純で個人の識別ができず、体温の変化など、個人の健康情報の管理ができません。そこで赤外線センサーで温度を測定し、顔認識と組み合わせたキャンパス健康情報システムを提案しました。

 収集された体温データはクラウドに送信し、AI分析することにより体調の判定、感染症の予防の可能性がありますが、個人のプライバシーに関連するデータは集中管理する場合、セキュリティのリスクが大きいです。そこで分散型パーソナルクラウドデータモデル(UPOD)を考案し、個人のデータは自分で管理できる仕組みを作ります。UPODには健康データの他に、学校教育関連のライフログのデータ、ソーシャルメディアデータも蓄積できます。収集した膨大なデータを元に、限りなく現実に近い本人のデジタルツインも構築可能です。

 UPODの内容は自分で自由に共有または取り消しができます。例えば指定した種類のデータは、指定の期間で学校のアプリまたはサードパーティの健康管理アプリと共有することができます。アプリの中にはAI深層学習により学生の健康状況のみならず、学習ルート分析、アクティブな学習、データマイニングなどのサポートするための機能が考えられます。このUPODモデルはスマートシティセンシングプラットフォームにも適用できます。

(研究の一部は、ゼミ学生3名は海外学会発表を行いました。)

 

講師紹介

 第一工科大学サイバーフィジカルシステム研究室の陳先生は人間情報科学(Human Informatics)の博士です。デジタル化の波の中で、IT技術を活用した人間を中心とする情報の個人化環境と人らしい生活、自然との調和を鋭意研究中です。

 現在の研究はIS、 EE技術を利用した実世界の顔認証と非接触型体温測定データの収集、クラウドにデータの蓄積、AI分析、実世界にフィードバックするようなCPS仕組みを利用します。さらにグリーンエネルギーのIoTデータ利用・高齢者支援IoTサービスを導入したスマートホーム、自動運転情報システム、これらのデータ・情報を網羅するスマートシティへの応用などにも取り組んでいます。